下駄を新調して筥崎宮にお参りしました![筑前国:福岡県福岡市]

代替わりをしつつ高校時代から履き続けている下駄。蒸れないし水溜りにも強いので夏場にはもってこい😋。ナニより音が良いですよね♪

今回の下駄も歯がチビてきたので「そろそろ買い替えかな」と思っていたら、台の前面が欠けていよいよ危険な状態。迷っている暇が無くなってしまいました。

下駄を新調して筥崎宮(箱崎宮)にお参りしました![筑前国:福岡県福岡市]

買い替えの時です😙。


  カッパ隊長 『この下駄はキレイに履けたので3夏ぐらいは持ったかな。結構長持ちしたなぁ。』

◉下駄の新調

福岡でおなじみの戸部田はきもの店へGO!。

戸部田はきもの店

カッパ隊長🐸の豆ガイド『履物屋さんのお仕事』】
履物屋さんはただ単に草履や下駄を陳列して販売しているお店ではありません。

下駄であれば、お客さんが選んだ台(ベースとなる木の部分)に鼻緒を挿げて(すげて)、履き心地の良い状態になるまで調整するまでがそのお仕事です。

もちろんファッションセンスも求められます。

履物屋さんは商人であると同時に職人さん🔨でもあるのです😎。


履物屋さんで下駄を作ってもらう手順は3つです。

  1. 台を選ぶ
  2. 鼻緒を選ぶ
  3. 鼻緒を挿げてもらう

さて、新調しますかぁ〜! 


1. 台を選ぶ

下駄が普段使いの私にとって、堅くて長持ちでコスパの良い雑木の台は大切です(音も良いし♪)。

それが前回、「雑木の台はあと少しで終わりなのよ。業者さんがやめちゃってね。」との話だったので、今回とてもとても心配していました。

この写真の棚に並んでいるのは女物の台(戸部田はきもの店)

入店して:

🐸カッパ隊長:「こんにちは〜。」
(私の足元のチビた下駄を見るなり、)
🧑‍🦰女将さん:「はい、ヒノキの台。サイズはこれでいいかな?」

と紙袋から新しい雑木の台が出てきました🤣。

カッパ隊長🐸の豆ガイド:『下駄の適性サイズ』】
靴のような細かいサイズ分けはありませんが、下駄は台から踵がはみ出る程度が"粋(オシャレ)"な履き方です。踵まで台にすっぽり収まってしまうのはダサいんですよ😂。
台のサイズを選べる場合には気を付けてくださいね😋。 

(バンカラなイメージを目指すなら、デカい台もアリですね😊。)


2. 鼻緒を選ぶ

台が決まれば次は鼻緒です。

鼻緒コーナー(戸部田はきもの店)

鼻緒コーナーで物色していると寄ってきた女将さん。

🧑‍🦰女将さん:「コレなんか面白いわよ。光沢があって(ネクタイみたいで)普通のっぽく無いし。」

さすがオレの好みを分かっていらっしゃる!
数点の候補の中から結局選んだのは女将さんオススメの鼻緒でした😋。

私のお気に入りはこのカゴです。無造作に入れられている鼻緒たちの中にお宝があります😋(戸部田はきもの店)


3. 鼻緒を挿げてもらう

台も鼻緒も決まって、いよいよ最終工程です😋。

(一旦、仮で鼻緒を挿げてくれて)
🧑‍🦰女将さん:「コレでどう?」
🐸カッパ隊長:「もうちょっと締めて下さい。(長く普段履きで使うので)最初はキツいぐらいの方か好みなので。」
🧑‍🦰女将さん:「じゃ前も締めといた方がいいね。」

カッパ隊長🐸の豆ガイド『完成後も鼻緒は調整できます!』】
挿げてもらった下駄の鼻緒は完成後も調整することができます♪

革靴の革ように鼻緒は使っているうちに伸びてきます。履いているうちに「イマイチだな。」と感じたら履物屋さんに持って行きましょう。快適な具合に再調整してくれます。
(こういうところ(修理・調整が可能で長く使える)はいかにも日本の伝統のモノって感じですよね😋。)


☆完成!下駄2025

出来ました!\(^o^)/

出来上がった下駄

この画像では分かりづらいですが、鼻緒にはキラキラとした光沢があります。色合いや柄などはトラッドな下駄に見えるかもしれませんが、下駄っぽく無い光沢が今回のチャームポイントです😋。

新しい台は今までのより少し細目でスマートですね😎。

新旧で台の高さが全然違いますね

職人の技が入ったセミカスタムオーダーメイドで6000円でした。コスパ最強です。みんな下駄履けば良いのに。
(※ 台も鼻緒も値段はピンキリです。(普段履きの)私は一番安い台&鼻緒を選ぶのでこんなモンですが、おしゃれを追求するともっともっともっとお高くなりますよ😙。)

カッパ隊長🐸の豆ガイド:『下駄を買う季節』】
福岡では博多祇園山笠まつり(毎年7/1〜7/15)の舁き手達がこぞって下駄を買い求めるので、お祭りが終わるまで履物屋さんは大忙しです。その後も夏場は花火・お祭りでの需要があるので、じっくりゆっくりお店のヒトの意見を聞きながら下駄を選ぶなら秋がオススメです😋。


◉新下駄で筥崎宮にお参り~

戸部田はきもの店から100mぐらい(?)のところに筑前國一之宮『筥崎宮(はこざきぐう)』はあります。
(と言うか、筥崎宮の門前商店街(?)に戸部田はきもの店がある、と言った方がいいのかな😅?)

無事に下駄の新調も済んだので、お参りしてきました😋。

筑前國一之宮『筥崎宮』

この筥崎宮、何も知らずに訪れるとただの立派な普通の神社ですが、実はかなりインパクトがあります😙。

本殿へと続く楼門に掲げられている文字はコレです!ジャン!

筥崎宮の楼門

『敵国降伏』、神社に掲げらている文字としてはかなりドキッとする言葉ですよね。

🐸カッパ隊長:「いやー、あまりにも正々堂々と書いてあるなぁ。で、"敵国"ってドコ🤔?」

時は鎌倉時代、いわゆる元寇の1回目(文永の役 1274年)で筥崎宮の社殿は炎上してしまいます。その再興にあたった亀山上皇がこの『敵国降伏』を自ら筆を執り筥崎宮に納めたそうです。(現在の楼門の「敵国降伏」の額(上の写真)は小早川隆景(戦国時代)が楼門建立の際に臨写して拡大したモノとのことです)。

『敵国降伏』の意味するところは

筥崎宮楼門に掲げられる敵国降伏とは、鎌倉期に亀山上皇が納められた御宸筆(天皇の自筆)を、楼門建立の際、小早川隆景公が模写拡大し掲げたものです。

その真意は、武力で相手を降伏させる(覇道)ではなく、徳の力をもって導き、相手が自ずから靡(なび)き降伏するという、王道である我が国のあり方(真の勝利)を説いています。

筥崎宮公式サイトより

だそうです。

時代背景を考えると「元よ、お前等には絶対に負けないぞ!」感が全面に出てますよね~😋。(元寇の時に限らず、外敵に対する時に神仏に祈るのはある意味日本の伝統芸(?)ですからね😅。)

そんな筥崎宮ですが、そもそも主祭神が八幡様(応神天皇:もの凄~くざっくり言うと戦さの神様)なこともあって、闘う人達には大人気な神社です。

境内、楼門の手前には福岡ソフトバンクホークス⚾️、アビスパ福岡⚽️などのスポーツチームから奉納された巨大な絵馬?があります。

筥崎宮境内

神社入口から伸びる参道は海まで一直線。秋には博多三大祭りの一つ『放生会』が行われます。参道は屋台・出店で埋め尽くされて、普段は静かな筥崎宮が大変な賑わいになります。

筥崎宮参道:海まで一直線!

カッパ隊長🐸の豆ガイド『”放生会”の読み方(発音)』】
『放生会』は全国的には『ほうじょうえ』と発音するのが一般的だと思うのですが、福岡では『ほうじょう”や”』と発音します。

福岡民と話すときにはお気をつけを😋。


勇ましい『敵国降伏』のイメージとは真逆で、普段は静かな境内と街です。個人商店が軒を並べ、近所の方々が神社にお参りをする。こういう所も福岡の魅力のひとつだと私は思います。

以前もらった筥崎宮の御朱印


ℹ️筑前國一之宮 筥崎宮情報:

  • 📍地図(Googleマップ)
  • 🚉最寄駅:箱崎宮前(福岡市営地下鉄)
    • 徒歩3分ぐらいです
  • 🅿️駐車場:付近にあります
    • 🚻トイレ:境内にあります
    • 🍴食堂:付近にあります
    • 🏪スーパー・コンビニなど:隣にローソンがあります
    • 🌐Webサイト:筥崎宮(公式サイト)


    ◉まとめ

    『下駄を鳴らしてヤツがくる~♪』

    みなさん、下駄を履きましょう!いい音ですよ😋。


    それにしても小早川隆景って太宰府天満宮も建て直してるし全く凄いなぁ。



    ℹ️関連情報

    ・今回の地図🗾(Googleマップ)


    ・外部リンク🪢


    コメント