『太宰府といえば天満宮、天満宮と言えば梅』のイメージが強いかと思いますが、実は桜がキレイな場所もたくさんあります。
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水城跡の桜 [2025.4.2撮影] |
という訳で😅、今回は太宰府のお花見スポット・梅見スポットを紹介したいと思います😋。
◉太宰府の桜
・桜スポット①:水城跡(みずきあと)
私のイチオシのお花見スポットは水城跡(東門跡周辺)です。
- 『水城』ってナニ🤔?
水城(みずき)は西暦663年の白村江(はくそんこう)の戦いで唐・新羅の連合軍に敗れた日本が、唐・新羅のの侵攻に備えて大宰府防衛の為に敗れた翌年に築いた全長約1.2kmに渡る土塁(堤防)です。現在は国の特別史跡に指定されています。
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築かれた当時の水城 |
水城『跡』と言う名称ですが、ここは跡ではなく約1360年前に築かれた土塁が今もそのままの形で崩れることなく残っています。
現在の水城の土塁は樹木で覆われていて、一見すると土塁があることさえ分かりづらいのですが、よく見ると敵の侵入を阻む急角度な斜面(博多側)が全長1.2kmに渡って今も残っています。当時の土木技術の高さがよく分かる史跡です。
- 水城跡の桜
水城の東門跡近くの博多側は桜が植えられていて、この時期は見事に咲き誇ります。
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水城跡の桜(東門跡付近)[2025.4.2撮影] |
また桜並木と水城の間は遊歩道として整備されていて散歩を楽しむ事もできます。
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(←桜)水城跡遊歩道(水城→)[2025.4.2撮影] |
そして水城の外堀があった場所(博多側)は現在畑になっていて、(開花のタイミングが合えば)菜の花と桜のコラボを楽しむこともできます♪
ℹ️お花見🌸関連情報:【水城跡(東門跡周辺)】
- 📍地図(Googleマップ)
- 🚉最寄駅:下大利(西鉄)
- 徒歩10~15分ぐらいです
- 🅿️駐車場:あります(地図)
- 🚻トイレ:駐車場にあります(地図)
- 🏪スーパー・コンビニなど:付近にはありません
・桜スポット②:大宰府政庁跡(だざいふせいちょうあと)
水城跡の次にオススメの桜スポットは大宰府政庁跡です。
- 『大宰府政庁』とは🤔?
古代(飛鳥時代~平安時代)の全九州を統括する役割と中国・朝鮮半島との外交の窓口の役割も担った大宰府ですが、その中で中心となるのが大宰府政庁です。要するにお役所ですね😋。
記録によると奈良や京の都の御所と同じ朝堂院形式の建物で、様々な外交儀礼等が行われたとされています。
(昨年の大河ドラマ『光る君へ』の最終盤にも登場していますね。)
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大宰府政庁(模型) |
天満宮が有名な太宰府ですが、元々はこの政庁を中心とした街が太宰府の成り立ちになります。水城跡同様にこの政庁跡も国の特別史跡に指定されています。
現在、この政庁の跡は発掘調査後に公園として整備され、市民の憩いの場となっています。
- 大宰府政庁跡の桜
政庁跡の西側(長さ200mぐらい)に桜が植えられています。公園として整備されているので、レジャーシートを広げてゆっくりお花見を楽しむには水城跡よりも良いかもしてませんね😋。
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大宰府政庁跡の桜(撮影時刻の都合で逆光になっちゃいました😅)[2025.4.2撮影] |
ℹ️お花見🌸関連情報:【大宰府政庁跡】
- 📍地図(Googleマップ)
- 🚉最寄駅:都府楼前(西鉄)
- 徒歩10~15分ぐらいです
- 🅿️駐車場:政庁跡内(南門脇)にあります(地図)
- 🚻トイレ:桜の近く(道路を挟んですぐ)にあります(地図)
- 政庁跡内(東側)にもあります(地図)
- 🏪スーパー・コンビニなど:政庁跡南側にコンビニ『ベストマートとふろう』があります(地図)
・桜スポット③:御笠川(みかさがわ)
忘れてはいけない桜スポットは御笠川沿いです。
- 『御笠川』ってドコにある川🤔?
太宰府市内を流れる御笠川。古代の大宰府でも海(博多湾)からの物資の輸送に使われていました。
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古代大宰府の街(碁盤の目:条坊)と御笠川 |
(この地図の御笠川の流れは現在のものです。)
- 御笠川の桜
御笠川は大宰府政庁跡からならば徒歩3分程度のところにあります。
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御笠川の桜 [2025.4.2撮影] |
御笠川沿いも遊歩道が整備されています。
太宰府天満宮の参道近くまで2kmぐらいに渡って桜は続いているので、お散歩しながらのお花見にベストですね。
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御笠川遊歩道の桜[ 2025.4.2撮影] |
ℹ️お花見🌸関連情報:【御笠川】
- 📍地図(Googleマップ)
- 🚉最寄駅:都府楼前、西鉄五条、太宰府など(西鉄)
- ⚙️そのほか:遊歩道沿いにはベンチがところどころにあります
◉太宰府の梅
梅に関しては紹介するまでもないかもしれませんが😅、一応ご紹介しときますね😋。
・梅スポット①:太宰府天満宮
京都の北野天満宮と並び、全国天満宮の総本社です。
菅原道真の死後、その墓所としてお寺(安楽寺)として始まりました。
大宰府政庁を中心とした大宰府の街は鎌倉時代以降廃れてしまうので、今太宰府が全国に名を轟かせる観光地であるのは天満宮のお陰です😋。
- 現在の太宰府天満宮
現在、改修中(令和8年完了予定)の本殿の前に仮殿が築かれています。今しか見れない仮殿です😚。皆様のお越しをお待ちしております🙇。
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今しか見れない太宰府天満宮の仮殿! |
- 天満宮の梅
天満宮の境内には有名な『飛梅』をはじめとして約200種類、約6,000本の梅の木があります。
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太宰府天満宮境内の梅 [2025.3.9撮影] |
参道のお茶屋さんで焼き立ての梅ヶ枝餅(1個150円)を買って、頬張りながら境内の梅を楽しむのは如何にも太宰府天満宮っぽいでしょうか😋。
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太宰府名物『梅ヶ枝餅』(1個150円)焼き立てをぜひご賞味ください! |
・梅スポット②:そのほか(太宰府天満宮以外)
太宰府天満宮以外にも梅は市内随所に植えられていて楽しむことができます。
こちらは(上記の桜でも紹介した)大宰府政庁跡の梅です。見事な咲きっぷりです♪
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大宰府政庁跡の梅 [2025.3.16撮影] |
今年は梅の開花が遅かったので桜とのコラボを楽しめるかなぁ、と思っていたのですが残念ながら叶いませんでした🥲。
🥈おまけ:記事タイトル『時平の桜、菅公の梅』について
本記事のタイトル『時平の桜、菅公の梅(しへいのさくら、かんこうのうめ)』は小説のタイトルです。
菅原道真が京都を追われる顛末を題材にした小説です。興味深い点はこの小説は道真を追い払うことになる藤原時平の視点で話が語られていきます。
とてもオススメです。興味がある方はぜひ御一読ください😋。
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時平の桜、菅公の梅 (中公文庫 お 82-1) -Amazon |
本記事のタイトルにピッタリだと思ったので使ってみました😋。
ℹ️関連情報
・今回の地図🗾(Googleマップ)
・外部リンク🔗
- 水城跡関連:
- 大宰府政庁跡関連:
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