桔梗塚と龍禅寺三仏堂と将門煎餅(平将門) [下総国:茨城県取手市米ノ井]

我が故郷にはたった一人だけ歴史上のスーパースターがいますっ😋!
その名は『平将門🏇』(たいらのまさかど)。

天慶4年(941年)に藤原純友(ふじわらのすみとも)が大宰府を焼き討ちにしたその2年前、天慶2年(939年)に平将門は関東を制し『新皇(しんのう)』を称しました(承平天慶の乱⚔️)。

桔梗塚と龍禅寺三仏堂と将門煎餅(平将門) [下総国:茨城県取手市米ノ井]
風と雲と虹と~♪

その後、将門は京との戦いに敗れ『新皇』政権がわずか2か月足らずで滅んでしまうことは将門ファンの方ならご承知の通りですね😋。

敗れた将門は京で晒し首にされましたが、その首は3ヶ月経っても色褪せず自らの胴体を探して武蔵国(関東)まで飛んでいったという伝説もあります。しぶといですね🤭。
その後も近年に至るまで数々の怨霊伝説を残していますよね。

京で晒し首の平将門

菅原道真が日本の怨霊👻第一号とすれば平将門は第二号でしょうか😁。
(ちなみに怨霊第三号は崇徳院(上皇)だそうで、3人合わせて『日本三大怨霊』というそうですね。私は全く知りませんでした😅。そんな気はしていましたが…。)

奇しくも将門が生まれたのは道真が亡くなった延暦3年(903年)だそうです。なにかの縁ですかね(怨霊の引き継ぎかな😅?)。

日本三大怨霊
日本三大怨霊

私の故郷(茨城県取手市)はこの平将門が拠点としていた下総国(しもうさのくに:茨城県南部・千葉県北部)にあたります。

江戸時代以前には(鎌倉を除くと)目立った歴史のない関東地方としては平将門はその時代の数少ない歴史上の有名人のひとりです。

映画や小説の影響もあって大怨霊のイメージの強い将門ですが、地元では『中央政権(京都)に物申し、武士の世への礎を築いた』とされる英雄中の英雄です😤。

平将門

将門ゆかりの小さな塚などは実家近所にも点在しています。我が家の菩提寺(龍禅寺)も将門ゆかりのお寺と云われて地元では崇められています。

先日法事があって、久々に帰省しました。


 カッパ隊長 『今回は(我が故郷の)平将門ゆかりの地を訪ねました。』

◉桔梗塚(ききょうづか)

関東鉄道常総線を稲戸井駅で降りて徒歩3分ぐらい、先ず訪れたのは『桔梗塚』です。

桔梗塚
桔梗塚

この塚は将門の愛妾『桔梗御前(ききょうごぜん)』が亡くなった(将門の死後に追っ手に殺された)とされる場所に建っています。

桔梗御前(演:森昌子)- NHK大河ドラマ『風と雲と虹と』

街中からは離れた国道沿いに佇んでいます(塚の高さは1m程度)。傍らには由緒書き(立て看板)もあります。

桔梗塚
桔梗塚の由緒書き(画像をクリックすると拡大できます)

ここは高校時代の私の通学路上だったのですが、当時はこのような由緒書きはありませんでした(塚の石ももっと少なかったような…)。この看板は平成27年に立てられたようですね😋。

高校生の私は気にも止めていませんでしたが、今改めてオジサンになって見てみるとなんとは無しに感慨深いものがありますね😙。


ℹ️桔梗塚 関連情報:


◉龍禅寺(三仏堂)

・龍禅寺本堂

桔梗塚から徒歩5分足らずの林の中に龍禅寺があります。我が家の菩提寺です。

龍禅寺(三仏堂)
龍禅寺(三仏堂)参道

お寺に残る縁起によると将門が創建したと云われています。地元では『三仏堂(さんぶつどう)』という愛称で親しまれています。

龍禅寺(三仏堂)
龍禅寺本堂


龍禅寺(三仏堂)
龍禅寺境内の由緒書き(画像をクリックすると拡大できます)

ガキの頃は付近の林に虫採りに来ては良く寄りました。


・三仏堂

龍禅寺の『三仏堂』という愛称は境内にある三仏堂というお堂に由来しています。

三仏堂(龍禅寺)
三仏堂(龍禅寺)

お堂の中には3体の仏様がいらっしゃいます。このお堂がつくられたのは将門によるお寺の創建(と云われている)年よりも古いようです。

三仏堂(龍禅寺)
三仏堂に安置されている仏様達(龍禅寺) - 三仏堂由緒書きよりの画像

この時期の歴史的な遺産の少ない関東地方としては珍しく結構なお宝(国の重要文化財)です😋。
(ちなみに現在のお堂はお寺の記録によると室町時代のモノらしいです。平安時代の姿を見てみたかったなぁ。)

三仏堂(龍禅寺)
三仏堂の由緒書き(画像をクリックすると拡大できます)

私がガキの頃は年中開帳していた記憶があるのですが、残念ながらこの日は閉まっていました。

三仏堂トーク(龍禅寺にて)

・私🐸:「三仏堂は閉まってるんですね。私がガキの頃はいつも開いていた記憶が…、
・住職🧑🏻‍🦲:「最近は泥棒の心配があって…。年に2回程度しか開帳してないんですよ。
・私🐸:「う~ん、残念ですねぇ😫。

本当に残念ですね。めんどうな世の中になってしまいました😥。


・龍禅寺もろもろ

- 勤行儀(ごんぎょうぎ)

法事の際に参加者が御経を唱和する際に使う勤行儀。龍禅寺のモノは立派なハードカバーでした。

勤行儀
龍禅寺での法事の際に使った"天台宗龍禅寺勤行儀"(勤行儀(ごんぎょうぎ)=御経を読む作法)


- 境内の梅

このお寺は境内に大きな大きな金木犀(高さ10m以上?)があり、地元ではその金木犀が咲き誇る秋が有名なのですが、この日の境内は梅がキレイでした♪

龍禅寺(三仏堂)境内の梅


- 御朱印

御朱印を書いていただけるとのことで、頂いてしまいました!

(実は今までお寺の御朱印は頂いた事がなかったので)今回頂いた御朱印は私のお寺系御朱印帳の映えある1ページ目です😋♪

龍禅寺(三仏堂)の御朱印
龍禅寺(三仏堂)の御朱印

住職の書です。達筆ですね~。


ℹ️龍禅寺(三仏堂)関連情報:


◉将門煎餅(まさかどせんべい)

そんな我が故郷唯一の観光資源(😅?)である平将門の名を冠した地元唯一と言っていいおみやげが『将門煎餅』です。

将門煎餅
将門煎餅 - 将門煎餅本舗

今回、久々に買ってみました!

ガキの頃はお店に行けば1枚単位(当時は15円~30円程度。厚さで値段が違います😋)で売っていて、ちょっとしたおやつでしたが、今は袋単位の販売のようです。
オフィシャルサイトで通販もやってますね♪)

私のオススメは『極上厚焼』ですが、今回行ったスーパーでは残念ながら『極上厚焼』は売っておらず、買ったのは『厚焼』です。

将門煎餅
将門煎餅(これは厚焼ですが、薄焼きならAmazonでも売ってますね😋)

この硬さ!なつかしい味です😙♪


ℹ️将門煎餅 関連情報:



🥈おまけ①:大河ドラマ『風と雲と虹と』(承平天慶の乱⚔️)

本記事の冒頭で紹介した承平天慶の乱⚔️(平安時代:藤原純友・平将門)はNHKの大河ドラマ『風と雲と虹と』という作品になっています(原作は海音寺潮五郎『海と風と虹と』)。

NHK大河ドラマ『風と雲と虹と』

平将門を演じたのは加藤剛、藤原純友は緒形拳です。豪華ですね~。

NHK大河ドラマ『風と雲と虹と』

ガキの頃の私は(当時は意味を何も分からずに)親と一緒に見ていました。懐かしいドラマです。本ブログのタイトルは本作品をリスペクトして付けています。


🥈おまけ②:関東鉄道🛤️は『敢えて』非電化(気動車)です

【2025.5.31追記】
本記事で紹介した桔梗塚・龍禅寺(三仏堂)のローカルを走る関東鉄道常総線は地元で通称『かんてつ』と呼ばれる1両 or 2両編成で地方ローカル線感満載のディーゼル車(気動車)の鉄道です。私がガキの頃は駅でない線路端でも手を上げれば停まって乗せてくれました😁。

関東鉄道(関東鉄道サイトより)

なんですけど、イメージとは裏腹に東京都内への通勤で使う人がワンサカいてその時間帯は首都圏の通勤列車としてメチャクチャ混む鉄道なんですよね。

関東鉄道常総線
夕暮れの出発を待つ常総線(ラッピング仕様。取手駅にて)

そんな関東鉄道なのですが、ガキのころから長い間不思議に思っていました「なんで電化しない(電車じゃない)のだろう🤔?」と。

実は実はこれには深~い意味がありました。関東鉄道は『敢えて』非電化なのです:

関東鉄道が電化しない理由は、石岡市にある気象庁の地磁気観測所🧭にありました。この施設では、地球の磁気を観測することで、地球の環境変化や火山活動の分析などに活用しています。ところが、都市部の鉄道電化方法で一般的な直流電化は、この地磁気観測の大敵。直流電化では、電車から変電所に戻る電流は、一部が地中を通っているのですが、これが観測に悪影響を及ぼしてしまうのです。- Tetsudo.com(鉄道コム)より

じゃ、(直流でダメなら)交流なら!?と思うのですが交流電化はコストがかかり過ぎるらしく関東鉄道では無理だったようです😅。

気象庁地磁気観測所
気象庁 地磁気観測所サイト(茨城県石岡市)

とても興味深い・面白い話ですね😋。(『鉄』な方々には常識かもしれませんが😅。)



ℹ️関連情報

・今回の地図🗾(Googleマップ)


・外部リンク🔗


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